消費税は、日本で生活するうえで、一番身近な税金ではないでしょうか。消費税は、日本以外のアジア圏やEUの付加価値税(VAT)と同様、買い物したりサービスを受けたりしたときに支払う税金です。
今回は日本の消費税について解説していきましょう。
■飲食料品の税率の違いに注意!
日本の消費税の税率は、原則は10%ですが、食べ物や飲み物を買った場合などは8%に軽減されます。
外食の場合は、テイクアウトなら8%ですが、店内で食べると10%になってしまいます。
スーパーやコンビニで食料を買った場合も、近くの休憩所や公園などで食べれば8%ですが、店内のイートインスペースを利用したら10%です。持ち帰るつもりで買ったなら、途中で気が変わったとしてもイートインスペースを使わないよう気を付けましょうね。
なお、お酒は10%です。調味料の料理酒やみりんも、アルコール度数1%以上のものは10%になります。
■非課税になるサービスを知っておこう!
消費税が全くかからないサービスもあります。
・賃貸住宅の家賃
・商品券やプリペイドカード
・学校の授業料や教科書
・健康保険証を提示しての病院での診察 など
ただし、病院で処方箋をもらって購入した薬や市販薬は10%の消費税がかかります。
■免税店の利用は外国人旅行者のみ
日本には、ドラックストアやディスカウントストアの免税店がたくさんあります。消費税がかからないので、日本の安い商品を爆買いする外国人の旅行者の姿をよく見かけますね。
免税店を利用できるのは、原則として「非居住者(日本に住んでいない人)」です。
日本の会社で働いている人や、日本に来て6か月以上経っている人は対象外です。技能実習や特定技能で日本に来たばかりだと、たとえ非居住者と区分されていても、免税にならないので注意しましょう。
日本では、1989年3%の消費税が導入されて以来、何度か税率が変更されてきて、2024年の時点では10%。世界51カ国の平均税率17.7%と比べると、日本は低めと言えますが、それでも毎日の生活に税金の負担がかかることには変わりません。
税率軽減のルールを理解したうえで、お店のセールやバーゲンを上手に活用すれば、生活費の節約になるでしょう。
本コラムは、日本での生活に役立つ知識や情報をお届けし、頑張るあなたを応援しています。
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