今回は、特定技能を取得するための試験について解説していきましょう。
特定技能1号の場合は、技能試験と日本語能力試験に合格する必要があります。特定技能2号は、技能試験のみです。
■技能試験について
技能試験の内容は、業務の分野ごとに違います。例えば介護分野なら、「介護技能評価試験」、外食業分野なら「外食業特定技能試験」など。それぞれ、実際の業務で求められる技術や知識を問う内容で、筆記試験や実技試験が行われます。
■日本語能力試験について
業務を滞りなく行える程度の日本語力が問われます。
「日本語能力試験(JLPT)」で、N4レベル以上(日常会話ならほぼ理解でき、簡単な文章が読める)、もしくは「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」に合格する必要があります。介護分野のみ、上記のどちらかの試験に加えて「介護日本語評価試験」があります。
技能試験、日本語能力試験ともに、日本だけでなく、各国で年に数回実施されています。詳しい日程や申し込み手順は、各分野の試験実施団体の公式WEBサイトなどで確認できます。
晴れて試験に合格して特定技能を取得すれば、同じ分野なら転職もOK!
ただし、違う分野への転職は、その分野の技能試験を新たに受ける必要があります。転職のたびに、出入国在留管理局で在留資格の変更手続きもしなければなりません。
転職にどんな準備が必要で、どれくらいの時間がかかるかをきちんと把握し、計画を立てて臨みましょう。
転職で困ったときにサポートしてもらえるよう、信頼できる転職エージェントを探しておくと良いですね。
技能実習から特定技能に移行する場合は、以下の要件を満たしていれば技能試験と日本語能力試験が免除されます。(※一部の分野で例外あり)
■特定技能の試験免除の要件
・技能実習2号、もしくは技能実習3号を良好に修了している
・技能実習の職種や作業内容が特定技能の対象分野の業務と関連している
特定技能の取得は、日本で長く安定収入を得るための第一歩。確かなスキルを持ち、日本語が話せる海外人材を歓迎する日本企業はたくさんあります。
次回は、特定技能の16分野の仕事内容をお伝えしますね。
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