日本語が話せなくても日本で働ける?あなたの日本語レベルを図る目安とは

日本語の勉強

日本で働くとなると、どれくらい日本語が話せる必要があると思いますか?

一般的には、N4(簡単な日常会話が理解できる)以上の日本語力が求められます。

N4とは、JLPT(日本語能力試験)の認定レベルの1つ。初級のN5から上級のN1まで、5つのレベルがあり、外国人の日本語能力を図る目安とされています。

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■ JLPT(日本語能力試験)のレベル
N5…短い会話を少し理解できるレベルです。挨拶や自己紹介、ゆっくりと話された内容に短い受けごたえはできます。ひらがなやカタカナは少しわかります。

N4…ゆっくりと話された日常会話がある程度理解できるレベルです。やさしい言葉で書かれた短い文章を読むことができます。

N3…自然なスピードで話された日常会話はほぼ理解でき、コミュニケーションが取りやすくなります。少し長い文章も、身近な話題であれば概ね理解できます。

N2…日常会話だけでなく、ビジネスなどあらゆる場面での会話をほぼ理解でき、コミュニケーションがスムーズになります。日本の雑誌や小説なども楽しめるようになります。

N1…ビジネス上の会話や専門用語も理解でき、日本人と変わらないレベルで会話ができます。難しい内容の専門書も読みこなすことができます。

最低限必要なのはN4レベルですが、仕事をする上では少し心もとないかもしれません。N3以上なら、上司や同僚からの指示をきちんと理解でき、ミスをする心配が少なくなります。職場の人とも親しくなれて、日本での生活が楽しくなるでしょう。

「じゃあ、日本語がちゃんと話せるようにならないと、日本で働けないの?」と不安になるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

例えば、技能実習の在留資格では、日本語能力に関する規定はありません(介護分野を除く)。最初は日本について何も知らなくても、入国前後に数カ月間の講習を受けて、日本語や日本の文化を学ぶのが一般的です。目標はN4レベルの日本語力を付けることですが、実際は、ほとんど日本語を話せないN5レベルで入国することも多いのです。

「仕事さえ覚えてしまえば、日本語ができなくてもそれほど支障がない」「日本に来た目的はお金を稼ぐことだから、日本語は上手くならなくていい」という考えの人もいます。

でも、せっかく日本に来たのですから、日本語や日本の習慣、文化を学ぶことは、必ず将来の糧になります。日本語ができれば、待遇改善や給料アップにつながる可能性もあります。

特に介護分野では、技能実習で2年目以降も在留するには、日本語能力試験でN3合格もしくは同レベルであると評価される必要があります。長く日本で働いてしっかり稼ぎたいなら、入国前後の講習を終えてからも、日本語の勉強を続けることが大切です。

「日本語能力試験に合格したい」「長く日本に滞在したい」「職場の人とコミュニケーションしたい」など、あなたなりの目標を定めて、日本語の勉強を頑張ってみませんか?

次回は、効果的な日本語の上達法について解説していきます。どうぞお楽しみに!

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