みなさんは、日本で働いて得たお金を、どうやって母国の家族に送金していますか?
日本から海外に送金する方法は、主に2つあります。
・銀行から送金する
・海外送金サービスを利用して送金する。
今回は、それぞれの送金方法や手数料、注意点をご紹介しましょう。
■銀行で送金する
日本のほとんどの銀行が海外送金に対応しています。セキュリティがしっかりしていて信頼性が高く、安心して利用できます。海外送金の場合送金元と送金先の銀行の間に、中継銀行が入るのが一般的です。そのため、送金に数日~1週間程度かかることが多いでしょう。手数料も高くなりがちです。
海外送金は窓口で申し込むのが一般的ですが、最近はアプリで手軽にできるところが増えてきました。窓口よりもアプリの方が、手続きがスピーディで手数料も安いでしょう。また、店舗を持たないネット銀行も、手数料が安く設定されています。
参考までに、日本のいくつかの銀行の送金手数料を見てみましょう。
・ゆうちょ銀行
窓口で申し込んだ場合の送金手数料は7,500円ですが、オンラインサービスの「ゆうちょダイレクト国際送金」を利用した場合は3,000円です。窓口でもオンラインでも、送金手数料の他に為替手数料と中継銀行の手数料(対象国のみ無料)がかかります。
・楽天銀行
ネット銀行のため、送金手数料は750円とかなり安くなっています。これに、為替手数料と中継銀行の手数料(1,000円)がかかります。サイト内の「海外送金シミュレーター」を利用すれば、手数料のおおよその合計額が試算できます。
■海外送金サービス
スマートフォンやパソコンから簡単な手続きで海外送金ができます。送金にかかる時間は、最短10分から長くても2日程度と、銀行に比べてとてもスピーディです。中継銀行を挟まないため、手数料も安く抑えられています。
主な海外送金サービスの手数料を見てみましょう。
・SBIレミット
SBIレミットの送金手数料は、460円から。送り先の国や送金額によって変わります。例えば、ベトナムに送金する場合、50,000円までは460円、300,001 円から1000,000万円(送金上限額)までは1,760 円です。
・Wise
ワイズの送金手数料は、送金金額の0.33%~。送り先の国や送金額によって変わります。例えば、ベトナムに50,000円送金した場合の手数料は約500円です。実際の手数料はサイト内のシミュレーターで計算できます。
その他、DCOMやKYODAI Remittance、brastel REMITといった海外送金サービスも、手数料が安く安心して利用できます。
銀行と海外送金サービスを比較すると、頻繁に少額を送金するなら、手数料の安い海外送金サービスを選ぶのがよさそうです。
給与の受け取りや生活費の支払いは銀行、母国への送金は海外送金サービスと、上手に使い分けたいですね。
ここで注意したいのが、「地下銀行」の存在です。SNSや口コミで紹介されることがあるかもしれませんが、地下銀行は違法で、安全性が保証されていません。家族に送ったはずのお金をだまし取られた事例もあります。大切な家族への送金は、必ず合法的な手段を利用しましょう。
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