今回は、日本の身だしなみのマナーを紹介します。日本の新社会人も学ぶ基本的な内容ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
日本における身だしなみのポイントは、「清潔感」「機能性」「調和」の3つです。それぞれの意味と具体例をお伝えしましょう。
① 清潔感
周りの人を不快にさせない外見を意識します。毎日シャワーを浴びる、歯を磨く、シワや汚れのない服を着るなど、体や衣服を清潔に保ちましょう。特に体臭が気になる夏場は、汗をこまめに拭く、制汗剤を使うなどの対策が求められます。
②機能性
業務に適した動きやすい外見にします。服装は、シンプルなデザインで、伸縮性や通気性がある素材、汚れの目立たない落ち着いた色合いを選びましょう。長い爪や華美なアクセサリーは業務の妨げになる場合があるので控えます。
③調和
職場の雰囲気に合わせて外見を整えます。日本では、個性より集団の一員としてふさわしい行動がとれるかが重視されます。個性的な服装や髪型、化粧をしていないか、制服や作業服をきちんと着用できているかなど、周りの人を見て倣いましょう。職場によっては、髪の染色やネイルにも決まりがあります。香りの強い香水はNGです。
日本の身だしなみのマナーを煩わしいと感じる人もいるかもしれません。でも、たくさんのマナーにはそれぞれ理由があるのです。
たとえば、介護の仕事では、長い爪やアクセサリーは利用者の肌を傷つける心配があります。建設業や製造業では、きちんと作業着を着ないと、衣服が機械に巻き込まれてケガをする危険があります。
周囲はもちろん自分自身の安全のためにも、身だしなみを整えることはとても大切です。
また、日本では、身だしなみは、周囲への敬意や仕事に対する責任感を表すと考えられています。「服装の乱れは心の乱れ」と言われており、身だしなみがおろそかだと、「だらしない」「不真面目」と、マイナスの評価を与えられることもあるのです。
日本の職場で評価され、気持ちよく働くためにも、身だしなみのマナーを守るよう心がけましょう。
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