母国と違う日本のマナーやルールに戸惑ったことはありませんか?
特に仕事をする上では、日本独自のマナーやルールを知らないと、何気ない行動で上司や同僚との関係が悪くなったり、大きなミスにつながったりするかもしれません。
そこで今回は、日本で働く際に、特に重要な「時間を守る」というマナーについてお伝えしましょう。
日本人は、時間に対してとても厳しい考え方をします。時間を守らない人は、「だらしない」「信用できない」とマイナスな評価をされがちです。
仕事においては、たとえば、9時始業なら、15~10分前には職場に到着して、9時ぴったりに仕事が始められるよう準備するのが一般的です。9時ちょうどや、1分でも遅いと遅刻とみなされ、その分の給料が差し引かれてしまうことがあります。
電車が事故で止まったなど、やむを得ない事情で遅刻しそうなときは、すぐに職場に連絡しましょう。「5~10分くらいならいいか」と、軽く考えて無断で遅刻すると、職場の人が心配しますし、あなた自身も怒られて嫌な思いをするかもしれません。業務にも支障が出ます。
なお、職場によっては、公共交通機関の遅延証明書を求められるケースがあります。最近はインターネットで遅延証明書を発行できますので、自分が利用している路線のホームページを確認しておくことをおすすめします。
■参考
JR西日本 https://delay.trafficinfo.westjr.co.jp
JR東日本 https://traininfo.jreast.co.jp/delay_certificate/
「●時からのミーティングに参加してください」などの場合も、予定時刻の5分前にはミーティングを行う場所にいて、定時きっかりに始められるよう準備します。難しい場合は、できるだけ早く相談や連絡をします。
始業時間や時間や約束の時間に遅れることは、日本人の感覚では、とても失礼な行為です。日本人から信頼され、気持ちよく働くためにも、余裕を持って行動し、決められた時間は必ず守りましょう。
ただ、日本では、始業時間には厳しいのに、終業時間はルーズな場合があります。
業種にもよりますが、長時間の残業や、給料の出ないサービス残業があたりまえで、定時にはほぼ帰れない職場もあるのです。仕事に対する責任感から過酷な残業をこなす日本人も多いですが、もし職場から無理な残業を強制された場合は、監理団体や登録支援機関などの信頼できる機関に相談しましょう。
日本の残業に関するルールは、以下の記事で確認できます。
日本人の時間に対する感覚は、理解できないことも多いかもしれません。
でも、電車が時刻表ピッタリに着いたり、宅配便が指定時間内に届いたりと、時間が守られていることで、生活が便利になるシーンがたくさんあります。
あなた自身が時間を守ることで、他の人の役に立ったり喜ばれたりもするでしょう。日本で快適に働くためにも、「時間を守る」マナーを心がけてみませんか。
本コラムは、日本での生活に役立つ知識や情報をお届けし、頑張るあなたを応援しています。
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