「5S」って、何だかわかりますか?
5Sは、仕事の生産性を高め、職場環境を良くするための日本発祥の活動です。
・整理(Seiri)
・整頓(Seiton)
・清掃(Seiso)
・清潔(Seiketsu)
・しつけ(Shitsuke)
これらの頭文字を取って、5Sと呼ばれます。製造業やサービス業、介護業界などでよく用いられるので、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
実は、5Sは職場環境の改善だけでなく、日本で働く際の心得にもなります。詳しく見ていきましょう。
■整理(Seiri)
5Sにおける整理とは、いるものといらないものを分け、いらないものは捨てること。不要な備品や書類の処分や、ムダな作業をなくすことです。
日本で働く際の心得としては、指示された仕事の手順を守ることが、整理の第一歩です。手順を守らず自己流で動くとミスややり直しの手間が生ずることも。指示通りに実行したうえで、より効率の良いやり方を提案できれば、高評価につながります。
■整頓(Seiton)
整頓とは、必要なものをすぐ使えるよう、決まった場所に配置することです。置き場が定まっていれば、探す手間が省けますし、作業がスムーズです。
心得としての整頓は、報告・連絡・相談のルールを守ることです。日本の職場では、上司やチームの仲間への進捗の報告や、必要な情報の連絡、問題解決のための相談をすることがとても重要だと考えられています。このルールをきちんと守ることで、職場の人間関係が円滑になります。
→日本のビジネスマナーの大前提!「ホウレンソウ」を知っていますか?
■清掃(Seiso)
清掃とは、汚れを取り除いてきれいにすること。いくら整理・整頓をしても、清掃ができなければ、職場環境はすぐに悪くなってしまいます。
日本での仕事に慣れると、当初の緊張感が失われ、真面目に働かない人も出てくるようです。サボったり嘘をついたりすると、日本の会社では必ずペナルティーがあります。最悪の場合、職を失い、帰国せざるを得なくなる可能性もあるのです。仕事の手順や職場のルールを定期的に確認し、自分の行いを見直すようにしましょう。
■清潔(Seiketsu)
清潔とは、きれいな状態を保つこと。職場が清潔な状態なのはもちろん、従業員も身だしなみを整えることが大切です。
日本人は、身だしなみに敏感で、体臭や服装にとても気を配ります。水が貴重で手洗いの習慣がない国の人もいるでしょうが、日本では、トイレの後や食事の前は手を洗うようにしましょう。高温多湿の日本では、イヤなにおいのする雑菌が繁殖しやすいので、こまめに衣類を洗濯し、お風呂もできるだけ毎日入るのがおススメです。
■しつけ(Shitsuke)
5Sにおけるしつけとは、従業員みんながルールやマナーが守れるよう、会社が指導や教育をすることです。
外国人が日本で働く際の心得としては、時間を守る、指示された内容がわからなければていねいに確認する、仕事の手順を守るなどです。毎日の挨拶をかかさないこと、話しかけられたらきちんと返事をすることも大切です。
日本で働く際の心得としての「5S」を意識することで、日本人と信頼関係が築けるでしょう。日々の小さな努力の積み重ねが、将来の成功につながります。ぜひ試してみてくださいね。
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