日本人の働き方に首をかしげたことはありませんか?
自ら進んでサービス残業をしたり、体調不良でも出社したり…。なぜそこまでして働くのかと、不思議に思う人もいるかもしれません。
これには、日本人特有の価値観が関係しています。勤勉さや協調性を重んじる日本人は、真面目にたくさん働く人が評価される傾向なのです。でも、日本人から見ても、「おかしい」と思う働き方が蔓延していることもあります。いくつかご紹介しましょう。
■残業が当たり前
業務量が多いのに人手が足りず、残業が当たり前になっている職場もたくさんあります。他の人が残業していると、自分だけ先に帰りづらい雰囲気になることもあり、毎日遅い時間まで残業します。
■サービス残業
忙しい職場では、与えられた仕事が定時に終わらないことがよくあります。「終わらないのは自分のせい」「他の人に迷惑をかけられない」との考えから、賃金の出ないサービス残業をしてしまうのです。
■プライベートより仕事優先
日本人は私生活より仕事が優先される傾向です。例えば、「子どもの運動会や参観日に出席したい」と思っても、業務が滞ったり他の人にしわ寄せがいったりしないよう、家族のイベントを犠牲にして出社します。
■有休が取れない
人手不足で、休みたくても休めない職場も多いです。「休むと他の人に迷惑がかかる」と、体調が悪いのに出社する人もいます。どうしても有休を取りたいときは、「忙しくないタイミングを選んで早めに申請する」のが暗黙のルールという職場もあります。
これらは、日本人ががむしゃらに働いて、経済的に躍進した時代の名残です。日本にはかつて、朝から夜遅くまで、与えられた仕事を勤勉にこなしていれば、昇進や昇給があり、豊かな生活ができると信じられた時代がありました。特に、古い世代が多い職場では、いまだに当時の働き方や価値観が色濃く残っています。
でも、時代は変わっています。現在は、日本人の働き過ぎを防ぐため、以下のように法律が定められています。
・残業時間の上限の設定
・サービス残業は違法
・年間5日間は必ず有休を取る
また、コロナ渦を経て、「体調不良の時は休む」という考えがようやく主流になってきました。ワークライフバランスを重視した働き方に、徐々にシフトしているのです。
「たくさん稼ぎたいからもっと残業したい」という人もいるでしょう。でも、もし今の職場の働き方に違和感やストレスがあれば、上司や登録支援機関などに相談しましょう。日本人が慣例として受け入れている働き方も、外国人が「おかしい」と声を上げることで改善のきっかけになるかもしれません。
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